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うっかり出戻りのテニプリblog。 立海→82と真幸。 ルド→赤観。 呟きとSS、ひょっこり絵。 基本は、マンガとゲーム。
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初めに。
すみません、初めてに等しい夢SSです。

鳳夢。

中に、忍足、跡部、宍戸が出てきます。

女の子の名前変換は、ありません。
『彼女』としか表記しておりませんので、もしお読みになられる際は、脳内変換、もしくはそのまま読み進めてください。



友達に宛てたものを、了承を得て掲載致しました。



全く、右も左も分からずに書いた桜岡のドリー夢SS、よろしければ暫しお付き合い頂ければ幸いです。











「鳳ぃ~お前、チョコレート全部、断ってるんやってぇ?」

「はい、そうですけど……」

「こいつ、黙って机ん中とかに入れてあるのも、返して回ってるんだぜ」

「……なんちゅー勿体ないことすんねん」

後輩の鳳は、バレンタインデーに贈られてきたチョコレートを一切合切、贈り主へと返して回っていた。
先輩の忍足にしてみれば、女の子がせっかく贈ってくれたものを無下にするとは、男の風上にも置けないと文句を放つ。
同じく先輩の宍戸は、バレンタインデーに興味がない様子で、鳳の思うところならば返すのは有りだろう、と言った。すると忍足は、宍戸に向かって怒り出した。

「あんなぁ、せっかくの気持ちやゆーとるやろう!!女の子の気持ち、考えた事あるんかっ!!」

「っつーか、人の勝手じゃん……なんでお前が、俺に説教すんだよっ!!」

「なんやて?!」

「止めてくださいよ、二人とも。返している理由は、受け止める気持ちが無いのに……そんな事をしたら、女の子に悪いでしょう」

宍戸の言葉に怒り、衿元を掴み上げていた忍足は、二人の間で胸のうちを呟いた鳳を、目を丸くして見詰めた。

――――そう言う訳か。

後輩の行動に、同時に納得した先輩達は、掴み合ったまま顔を見合わせ人の悪い笑みをする。そして、これまた同時に首を動かして後輩を見詰める。
余り気持ちの良い笑い方をしていない先輩に、嫌な気配を感じたか、背筋に冷たいものが伝っていく。

「お、俺、練習に戻り……っ?!」

「あーら逃げるのかなぁ~鳳くん?!」

「ほら、吐け!!長太郎!!」

「や、止めて下さい……よっ、忍足さんっ!!宍戸さんっ!!」

もう気持ち悪さを全面に押し出し、迫って来る忍足と宍戸を、押し返そうとした時。
鳳の視界に、鬼の形相をした跡部が飛び込んで来たのだ。
あ、と思った瞬間には、眼前に迫って来ていた二人が視界から消え、地面へと平伏していた。

「てめぇら!!そこまで踏み込んでどーすんだ、あーん?!」

「せやかて聞きたいやんか~」

「殴られるなんて……激ダサだぜ……」

「喧しいっ!!ごちゃごちゃ言ってねぇで、とっとと走って来やがれ!!」

背後から思い切り殴られた忍足と宍戸は、跡部から厳しい灸を据えられ、罰としてグラウンド及び校内を駆け回る羽目となった。
被害者の鳳はと言うと、跡部からの咎めは無く、共にコートへと戻って行った。


***



――――今日は来てなかったなぁ……

練習も終え、無断で渡されたチョコレートも返し終わった鳳は、淋しさで肩を小さくし、校庭を横切っていた。





何時も、コートに集まって一団となっている人達から離れ、練習している様子を見ている女の子が居た。
鳳と同じクラスに居る、それこそ練習を眺めている時と同じで、余り目立たない存在だった。
だけど鳳は、そんな彼女の事を好きになってしまっていた。
きっと皆は気付いていないだろう小さな仕種や、話す声色の心地良さ。
不意に鳳の琴線に触れたか、次第に彼女を視線で追うようになって行った。
すると、いろいろな側面を発見するに連れ、ますます彼女に心を……鳳は奪われてしまうのだった。





今日は、バレンタインデー。
たくさんの女の子達からチョコレートで攻撃をされたが、先輩達の予想通り鳳は淡い期待を持ち、それらを全て断っていたのだ。
淡い期待。
それは全て、鳳の勝手な想い。
彼女から、もしかしたら贈って貰えるかも知れないと言う、自分本位の願いだった。
彼女との接点は、同じくラスで名前を知るくらい。
時折、用があり声を掛け合う程度。
それだけなのに鳳は、彼女への想いを大切に温めて続けていたのだ。



***



「お……おおとり……くんっ!!」

残念な気持ちで落ちている肩に、担いでいた重いテニスバックは更に負荷を掛けて来る。
しかし微かに、冷たい風に乗り流れてきた声に鳳は、辺りを見渡す。
人影は無いが、自分を呼んでいる声が確かに此処にあった。
背中を振り返って見ると、鳳の影を追い掛けて来る、一つの影が伸びていた。

「……あ」

それを彼女の姿だと認識するや否や鳳は、夕焼け空にも負けない位、頬を真っ赤に染め上げていた。
鳳が足を止めた事で、漸く追い付けたと彼女は、乱していた息を整えるよう深呼吸を一つ、二つと胸に手を当ててする。

「どっ……どうしたの?」
「う……ん。あのね、こうして鳳くんと喋るの、初めてで……いきなりで迷惑だと思うんだけど……」

これ、と彼女は、両手に乗せた袋を差し出し、顔を俯けてしまう。そして、受け取って欲しいとか細い声で、今にも泣き出しそうな声で鳳に伝えたのだ。
彼女にしてみれば、これが精一杯の自己表現だったのだろう。それきり顔を上げること無く、身体を固くしてしまっていた。
鳳が、チョコレートを返して回っているのは勿論、彼女も知っていた。
だけど、今日は特別な日。自分の想いを少しでも伝えたいと彼女は、諦め半分で鳳へと手渡す。
まさか、胸の中だけでずっと想っていた彼女から、チョコレートを手渡される等、微塵も考えていなかった鳳は言葉を失う。しかし、それは一瞬の事で、直ぐさま彼女への感謝と想いを、優しい声色で奏でる。

「ありがとう。君の……君のだけが欲しかったんだ」
だから、他の子達からのチョコレートを返していたのだ、と。
その告白に驚いた彼女の、揺れる指先と持っていたチョコレートの袋を鳳は、大きな手の平で優しく、温かな心を持って包み込んでしまうのだった。




My desire and her desire(僕の想い、彼女の想い) / 20110215






本当に、初めて書いたに等しいドリー夢です。
鳳大好きっ子の友達に宛てて、無い脳みそ捻って書いてみました。


皆さん、性格偽物だと想いますが…許してやってください(涙)



2時間くらいで一発書きしたのを送り付け、せっかくだからサイトに上げても良い?と聞いたら、快く了承してくれたので上げてみました。
最初、題名もなく誤字脱字も大量だったのを、少し加筆修正しての掲載です。




あんまボーイズ書いてるのと変わん無いよ!と思われますでしょうが…まま、初!との事で、ご容赦の程を…


駄文、お付き合いの程、ありがとうございました。
少しでも、ほっこりしたバレンタインデーの雰囲気が出てれば、幸いです。
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三年連続で跡部には、勝てなかった。
忍足は、氷帝の王を遠目から眺めつつ溜息を吐いた。

テニスの話しかと思いきや……今日は、バレンタインデー。
跡部の周りでは、女の子達が色めき立ち、用意したチョコレートやプレゼントを渡そうと必死だった。
そんな様子を尻目にしていた忍足だが、決して自分自身ももてないと言う訳ではない。
唯、跡部の周りが異様過ぎて、この様を三年間見続けて来たのだと思えば、同じ男として悲しくもあり、悔しくもあった。


一年生の頃から才を放っていた跡部。
口で叩く言葉か大きいだけかと思い、小鼻を鳴らして目にもくれなかった忍足の第一印象。しかし、言葉以上の事をやってのける彼に……次第に惹かれて行った。
才だけでは無く、努力も人一倍……見えない所でしていたのも密かに知っていた。
本人に知られると命の危険があるので、心の奥だけで、自分だけの『秘密』として抱き締めていた。


「今年は、勝てると思とってんけどなぁ……どーもアカンわ」

「俺様に勝とうなんて一千万年、早ぇんだよ」

もの凄い年月を言われた忍足は、勝ち誇っている跡部に苦笑いをしてみせる。
この様子を面白がって見ていた向日は、二人が貰ってきたチョコレートの数を樺地と一緒に数えていた。
すると、忍足と跡部の制服を引っ張って向日が言った。

「あと一個あったら……跡部に勝てるぜ。な、樺地」

「……ウス」

何分も掛かって数え終わった二人だったが、跡部が信用ならないと言い出す。
今度は、忍足と跡部も加わり数を数えたが結局、数は変わりなく『同数』だった。

「今年は同数でも、俺様には過去の実績がある!!」

だから勝ちだと言いたい跡部に、以外と子供っぽいと向日は思うが、口に出すと何をされるか判らないので、必死でそれを喉の奥へ押し込む。
忍足も、そう言いたいところだったが、向日にならって黙りを決める。
結局、勝てず終いだったかと忍足は、帰り支度を始めた。
折れた忍足に、最後まで跡部に噛みついて欲しかったと祈っていた向日も、樺地や他の面々と一緒に帰って行った。

「おい」

部室に残されたは、忍足と跡部だけだった。
声を掛けられ、咄嗟に自分が呼ばれているのだと気付かなかった忍足は、テンポのずれた返事を返す。
なんやねん、と振り返ると……

「今年は、お前を勝たせてやる」

そう言った跡部は、振り向いた忍足の首元に腕を回し、口に銜えていたハート形のチョコレートを差し出したのだった。

 


チョコレートな僕ら / 20110213

 


またまた忍跡ですが・・・こんなんでスミマセン、バレンタインデー小話。

素直でない跡部が出ていれば良いかな。汗。
ガックンの言葉遣いもままならなくて・・・ほんと好きな方には申し訳なく思います。
でも、忍跡・・・好きなんで、氷帝っ子達も書いていきたいです。少しずつですが。


少しでも二人のやり取りを楽しんで頂ければ幸いです。
駄文、お付き合い頂き、ありがとうございました。

 


 







何も、望んではいなかった。
ただ、彼の傍に居られれば良かった。
それ以上の望みは、無意味だった。
望んでも……彼を手に入れる事は出来ない。



知っている。
判っている。


だから僕は……
ささやかな望みをも、手中から消し去る。










誕生日だと言うのに、燦燦とした光を無くした太陽は、厚い雲に隠されていた。それは、まるで自身の心に闇を落とすかの如く、厚く灰色したものだった。
忍足は、光の無い空を見上げ息を吐く。
誕生日の所為か、何時も以上に騒がしい周りから解放されたくて、部外者以外の立ち入りを禁止されている此処へ……テニスコートへと逃げて来たのだ。

「しかし、煩いわ……たかが誕生日やろう」

忍足に焦がれ、恋する瞳を向けて来る女の子達の色めく空気が、身体に重くのしかかる。
それは、この空模様と同じだった。
重苦しい色にもう一度、息を吐きベンチへと腰を下ろす。
纏わり付かれるのは御免だと、一人この場で時間を潰す忍足だった。



**



暫くの後。
よっ、と小さな掛け声を出した忍足は、長く座っていたベンチから重い腰を上げた。
両腕を、灰色した空に向けて伸ばし、身体を解放する。

「もぉ、ええ加減おらんやろ」

煩い女の子達は帰っただろうか?
是非ともそうであって欲しい。
願いながら忍足は、テニスコートを出た。
がしゃん、とフェンスの音をさせて自分達の聖域から一歩、足を踏み出し辺りを見回す。
もともと曇り空の仄かな薄闇に輪をかけ、日も陰り行き夕闇へと移り変わっていた。
あれ程、ざわめいていた人の影はすっかりと消え失せ、辺りは音の一つも無い空間へと変わっていた。
胸を撫で下ろした忍足は、安心し薄笑いを浮かべる。日が陰った所為で少し肌寒い風が、彼の周りを包み込む。
身震いをしてポケットへ両手を差し込むと、肩を窄めて帰路に着く。
朱く染まり行く木々の葉を、風に揺られて落ちて行く様を、切れ長の瞳を細めて見詰めながら歩みをする。
もう秋が過ぎ、目の前まで冬が迫って来ていた。
季節の移り変わりを自身で感じる忍足は、暖かさが欲しいと胸の内で一人の姿を思い描いく。

「みんなから誕生日祝い、跡部ん時に一緒にしてもろたけど……ほんまの自分の誕生日は、好きな人の傍に居(お)りたいなぁ……」

――――あの人に、それを望むのはアカンの……判ってるけどな。
身体の奥底で願う事とは裏腹に、忍足の表情は自棄めいたものだった。
好きな人を想うのは、どれ程に幸福な時間と気持ちを与えてくれるか。
女の子達が忍足を焦がれる様に、忍足も『ある人』に焦がれていた。
だからこそ――――
その向けられる視線に込められている『願い』も、忍足には手に取る様に感じるのだった。
煩いとは失礼な言い草かも知れないが、応えられない感情には、そう思うことしか出来なかった。

「そー言(ゆ)うたら、今日、あいつの顔……見てないなぁ」

忍足は今日一日、想い人に逢っていない事を思い出す。
何時もなら、此処か、サロンで必ず顔を見るのだが、今日は今の今まで姿を目にしていなかったと、闇に沈んで行く空に浮かぶ金星の輝きを見詰め溜息を吐く。
せっかくの誕生日なのになぁ、と忍足は益々その人へと想いを募らせて行った。



この空に輝く星の瞬きが似合う人へと恋情を、燃えるような朱い葉が降り積もり行くように――――







「はぁ……考えても、しゃーないか。明日また逢えるやろうしな……」

誕生日だからこそ余計に一目、その人に逢いたかった。
忍足は、残念そうな顔をして、足取り重く歩いていた。
すると、遠くから地面を蹴る靴の音が、忍足以外いないテニスコートに響き渡った。
誰だ――――と思い振り返った刹那、人影が襲い掛かってきた。
性格には――――抱き付いて来たのだ。

「……あっ、跡部?!」

「後ろから見ていたら、何時もの尊大さが形、潜めてたぜ。ったくよぉ……」

「なっ、なんやねん?!俺、お前みたいに偉そうちゃうやろっ!!」

「煩せぇ。少し黙ってな」
――――HAPPY BIRTHDAY 侑士。

自らの尊大さを棚上げした跡部は、手にしていた一輪の薔薇を、びっくりしている彼の唇へ差し込む。
そして。
誕生日を祝う台詞を忍足の耳元で囁くと、そのま唇はま頬を伝い、薔薇を銜える彼の唇を塞いだ。
仄暗いテニスコートで抱き付かれ、誕生日をキスで祝われた忍足は、その甘く暖かな身体へしっかりと両腕を回すと、

「ありがとう跡部……世界で一番、好きやで」

そう想い人に告白をするのだった。






薔薇の君と、愛を唄う。
2011017






すんません、またまた忍跡っす…
なんか跡部様の誕生日祝ったら、忍足さんもしなきゃなぁ~と思いながら、漠然と書きはじめました。
オチは、薔薇の花を銜えてキスを交わす…って決めていたので、そこは頑張ったんですがね…間がグタグタで失礼しました(T_T)


うちの忍足さんは、跡部様の事を「名前呼び」できない人。
うちの跡部様も…「名前呼び」出来ないけど、今日は誕生日なんで頑張って貰いました。
基本、跡部様って照れ屋さんだと思っているので、告白なんて…声に出して出来ないんだろうなぁ…と思って、いきなりキスです(笑)
ある意味、勇気ある人!!



口にしなくてもきっと、テニスコートの中で惹かれ合って、そんな気持ちを抱いたんじゃ無いかなぁ~とマイドリーム(笑)ひけらかして退散致します…恥ずかしいっ!!



駄文、お付き合いの程、ありがとうございました!!


さぁ、二日後…やぎゅの誕生日だぞ…
また遅ればせながらですが小話書こうと思います…原稿の合間だからヘロヘロやと思いますが…苦笑。





――――っ。

――――りっ。


(誰やねん。邪魔しくさって……)

イヤホンで外音を遮断し、太陽の目映さを上着で覆い隠す。
柔らかな芝生に寝そべる忍足は、ゆらゆらと午睡へ誘われていた。
もう少しで完全に睡魔に捕われる――――と思った所に、耳へ届けられる音楽の隙間で、混じる雑音に苛立ちを覚える。
誰にも邪魔をされたく無いと隠れていたが、雑音と言う名の『人の声』に午睡を阻まれてしまった。
すっぽりと顔を覆っていた上着を取り、片目を薄く開いたその瞳へ飛び込んで来た人影に忍足は、芝生の上に横たえていた身体を引き起こした。

「なんで跡部が居てんねん?!」

「てめぇの行動なんて、お見通しなんだよ。あーん?」

――――サボる気、満々だな。
こんな場所、跡部が知る筈も無いし、何故判ったのだろう?
ちくちくと突き刺さる彼の言葉と、気付かれてしまったエスケープに忍足は、太陽の光りを背に見下ろしている彼に土下座をする。

「いやぁ~全然、サボる気なんてあらへんよ」

「減らず口、叩いてねぇでコートへ行け」

「せやけど、気持ちえぇ天気やし……ちょっとだけ、な!! えーやろ跡部?」
伊達眼鏡の向こう側にある瞳を少し細め、目尻を下げて頼み込む忍足の、尻の辺りを蹴り上げて跡部は踵を返す。
蹴られた辺りを押さえながら痛い、痛いと喚く声を背に、

「勝手にやってろ。監督には、俺からよーく伝えておいてやる」

こう言葉を置き捨てる跡部は、不敵に笑った。
今、背中を見せている彼が、どの様な顔をしているのか……
しっかりと読み取った忍足は、立ち去ろうとする跡部の腰周りに腕を絡めて引き寄せた。

「行かせてたまるか! 何、言いよるか判らんわっ!!」

「馬鹿が! てめぇが昼寝をしたがったんだろうが!! 離しやがれっ!!」

「離すか、アホ!! こないなったら跡部も道連れや!!」

馬鹿呼ばわりされた忍足は、アホ呼ばわりした跡部を引っ張り、二人もろとも芝生の上にひっくり返った。
しっかりと跡部を抱き留めたまま下敷きになっている忍足は、先程まで日避けに被っていた上着を素早く被せ、光りを遮断する。
闇の中、抱かれた腕より逃げ出そうとする跡部の身体を、背中と頭を押さえ込み一層強く抱き込む。

「はっ、離せっ!!」

「嫌や。せっかくこーやってフタリノセカイになれたんや……簡単に離してたまるか」

――――大人しぃ、しとき。
自分の胸の上で駄々っ子の様に暴れる跡部の耳元に、優しい吐息混じりの囁きをする。
その声色に感じ入り、身震いをさせている可愛い人へ頬を寄せた忍足は、ハチミツ色した跡部の髪を撫で『おやすみ』と言うのだった。







**



――――激ダサだぜ。
遅刻をし、居残り練習をさせられている二人を見た宍戸の一言に、傍に居た鳳は『跡部さんと忍足さんが羨ましい』と溜息を吐く。
夕闇が迫るコートに、頬を張られた手の痕がくっきりと残っている忍足と、眉間に皺を寄せている跡部の影が伸びていた。






フタリノセカイ
20101007










うー……
初めて忍跡書いたんですが~こんな感じで良いんでしょうか。滝汗。



なんか初めて尽くしで、なんてコメントしたら良いのか……わかんないので退散するっす!!



こんな感じではありますが、跡部様&忍足の誕生日祝い小話でございました…緊張。
こっそり鳳宍(笑)
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