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うっかり出戻りのテニプリblog。 立海→82と真幸。 ルド→赤観。 呟きとSS、ひょっこり絵。 基本は、マンガとゲーム。
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教室の片隅で

丸く在る影

ひとつ



幸せそうに

穏やかな寝顔



オレンジの中へ

融けてゆく















――――また仁王は居ないの?

幸村の溜息混じりの呟きに柳生は、眼鏡に指先を添えて頷いた。

何処へ行ったのかと誰に聞いても、一様に知らない、との答えだった。



「頼みの綱の柳生も知らないのなら……どうする事も出来ないよね」



「お役に立てなくて、すみません」





すっかりダブルスを組んでからと言うもの、仁王と対になっている彼が謝る。

そんなつもりで言ったのではないと幸村は、手を顔の前で振ってゴメン、と謝った。



「しかし、最近ずっと……ですよね」



「うん……どうしたんだろう」



飄々としているからこそ内面が見えなさ過ぎて困る。

二人は、ここには居ない仁王に向け、同時に溜息を吐いたのだった。







***







――――あれは……仁王くんでは在りませんか?



部活を終えた柳生は、忘れ物をしたと言い、皆と別れて一人、教室へと戻って来ていた。

すると、クラスの違う仁王が、彼の席を陣取り顔を俯せにしていた。両腕を枕がわりにして、居眠っている様子だった。

誰も居ない教室に一人、窓の外から零れて来るオレンジ色の光りに包まれて、白に近い銀の髪をその色に染めていた。

閉じられていた扉を、些細な音をもさせない様に注意を払って開いて、自分の席へと寄って行く。

伏せている仁王は、穏やかな寝息に合わせて髪を揺らせ、肩を上下に揺らしていた。



「……仁王くん?」



吐息の中に混ぜて彼の名を呼び、優しい動きを持って眠っている彼の肩に指を添えた。

一度、二度……と、肌の張りを確かめる様に指を沈める。しかし、些細な揺さ振りでは目覚めずに仁王は、少し愚図り伏せていた顔を半分だけ見せた。

彼の寝顔など見たことが無いと、思わず見惚れて釘付けられてしまう。

風に揺れる銀髪で目元に影を落とし、長めの睫毛に彩られた二重の瞳は閉じられている。

元々シャープな顎のラインは、窓から入り込んでいる陽光を映して柔らかさを生み、穏やかさを強調していた。

寝息を吐く唇は、指先が一つ入るくらいに薄く開かれていて、一際目立つ紅をしていた。

仁王の寝顔へ引き寄せられて行く柳生は、覗き込んで息を飲む。

紳士と呼ばれている彼にしては少々、はしたない行動たが押さえることが出来なかった。



「暫し……目覚めないでいて……下さい」



柳生は、仁王の顎に四つの指を添わせ少し上向かせる。そして、残していた親指の爪先を、色濃い紅をして薄く開いた唇へと差し込むのだった。

熱を持って紅くしているのか仁王の唇は、触れた爪先が焼けてしまうくらいの温度をしていた。その熱さに、全てを飲み込めず艶を含んだ息を零して、身体を震わせるのだった。



「……っ!!」



「……狡いぜよ。起きてる時にしんしゃい」



仁王は切れ長の瞳を開き、自身の口に含まされた彼の親指を甘噛みして、逃げてしまわないように捕まえた。

柳生が此処へ戻って来るよう密やかに事を起こして、待ち構えていた日々は今日で終わりを告げる。

なかなかと自分に触れて来ない事に焦れた仁王が、待って待って待ち続けて漸く柳生から触れてくれたのだ。

絶対に離してやるものか、と手首を掴んで更に深く指を食んでやる仁王だった。



「そんな事を私にして……良いのですか?」



「当たり前じゃ。お前さんのだから出来るナリよ……」



「……自惚れてしまいそうですよ、仁王くん」



「えぇぜよ……」



――――自惚れんしゃい、柳生。





仁王の言の葉に、彼の好きにさせていた親指を口内から優しく引き抜く。
上向いたままに瞳を揺らす仁王の、露に濡れて色めき立つ唇へそっ、と触れるだけの口吻を柳生は捧げるのだった。









――――深くなるオレンジ色の中、二人は一つに……溶けて行く。

















融点

20100707















あれ……

おかしい、非常にオカシイ。

こんなに色っぽい話になるつもりは一切無かったのに……何ですか(笑)









ま、いっか……七夕だから←どんな言い訳やねん(爆)



仁王は二人きりになりたくて、罠張って柳生を待っていたんだけど、思っていた以上の事を彼にしてやられたので……倍返ししたら更に返されるという、堂々巡り的になりました。書いているうちに。苦笑。





本当は……

タヌキ寝入り仁王に柳生がチュ☆して終わる筈だったのに、何これ(笑)







とりあえず指先は、色っぽいアイテムでした……













こんな82ですが(82に見えないんだよな~悲しいことに(T_T))、少しでも楽しんでいただければ幸です。

駄文、お付き合いの程、ありがとうございました!!











もう、言い訳もメタメタでスミマセン(T_T)

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