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うっかり出戻りのテニプリblog。 立海→82と真幸。 ルド→赤観。 呟きとSS、ひょっこり絵。 基本は、マンガとゲーム。
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赤点を取るな、と口を酸っぱくして言われていた筈なのに、切原赤也は見事にやってのけた。
こそこそと隠していた真っ赤に染まった答案用紙を、目ざとく見付けた仁王雅治は、立海テニス部を束ねる幸村精市に手渡す。すると、幸村の隣に控える真田弦一郎が、切原に向かって一言、

「たるんどるっ!!」

雄叫びを上げると同時に、鉄の拳も振り上がっていた。
見事に直撃を食らわされた切原は、痛む頭を抱えて床へ倒れ込む。

「あーあ。これで赤也の頭ん中、さらに悪ぅなったのぉ」

「っつーか、何で仁王先輩が答案用紙、持ってたんっスか?!」


「お? 気になるんじゃ??」

床に埋めていた顔を持ち上げ切原は、しゃがみ込み自分の顔をニヤニヤと見ている仁王に頷いた。
普段、見ること無いしおらしいその姿に、癖の強い黒髪を撫でてやり更に深く笑む。
そして……

「企業秘密ナリよ」

誰がタダで教えるかと仁王は、切原に止めを刺し意気揚々と部室を出て行った。
「とりあえず……追試でも赤点取ったら五感奪っちゃうから、頑張って達人の授業受ける様にね」

仁王の止めに上乗せを喰らい撃沈させられた切原は、床に張り付いたまま、起き上がりもせず泣き言を零すのだった。




***



「だから、お前は詰めが甘いんだ」

切原と、幸村に『達人』と呼ばれた男・柳は、二人きりで部室に居た。
立海を束ねる長に言われては断る事も許されず、出来の悪い後輩の勉強指南に精を出す。
部活で扱かれ、仁王と真田に叩きのめされ、幸村に引導を渡された切原は、柳にも冷たくあしらわれる。
好きな人にまで仕打ちをされて、泣きたい気分で胸の中がいっぱいになって行く。

「どうした? 手が止まっているぞ」

机に広がった問題集を、ペンの止まっているヶ所を突いた柳の指先に、ポタリと水滴が落ちてきた。
何事かと顔を上げてみれば、切原が悔しそうに唇を噛み締めて涙を流していた。
泣き顔を見られてしまいバツの悪くなった切原は、制服の袖で涙を拭い、理由を話すことも無く、黙々と問題集を解き始める。

「赤也……赤也」

「……何っスか?!」

名を呼ばれ、拗ねたように返事を返してから顔を上げると、目の前に柳の指があった。
薄く唇を開き、驚いて顔を引いた切原の口元へ、その指は迫って来る。

「な……っ!!」

「ほら、これでも食べて機嫌を直せ」

柳の指は小さなチョコレートを摘んでいて、それを切原の咥内へとそっ、と差し込んだ。
そして、そのチョコレートを追い掛けて、柳の唇も切原の口元へ迫って来るのだった。





Valentine Kiss
20110209






前半ギャグですみません!!
でも書いてて楽しかったです(笑)



こんな柳赤ですが…バレンタインデーに寄せて♪

少しでも楽しんで頂けたなら幸です…お付き合いの程、ありがとうございました!!
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