うっかり出戻りのテニプリblog。
立海→82と真幸。
ルド→赤観。
呟きとSS、ひょっこり絵。
基本は、マンガとゲーム。
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何時しか降り始めた雨の所為で部活が中止になり、放課後の時間を持て余していた丸井ブン太は、家庭科室へとやって来ていた。
無類の甘党、特に菓子は作るのも食べるのも大好きだと自負する彼は、本日の家庭科部が調理実習をすると言う情報を手に入れていた。
その情報をもとに、菓子の甘い香りに誘われて実習室へやって来た。
中を見てみれば、数名の女子生徒が一つのテーブルを囲み、思案している雰囲気の所へ出合わした。
「丸井君、ちょうど良いところに!!」
こっちこっち、とドアの隙間から顔を覗かせていた丸井に気付いた一人の女子生徒が、入ってきて欲しいと手招きする。
「ここ、教えて欲しいんだけど頼める?」
「んー……任せろぃ!」
テキストを指差し質問された項目に目を通す丸井は、楽勝だと言い手早く用意して貰ったエプロンを身に付ける。
手慣れた動きで問題を解決して行く彼へ、周りを取り囲んでいる女子生徒達は拍手をして称えるのだった。
***
その後。
作った物を食べながらの反省会をする女子の中へ一人混じっていた丸井は、特に浮くわけでも無く、どちらかと言えば馴染んでしっくりしていた。
楽しそうに菓子談義に花を咲かせていたが、ふと、時計に目をやり慌ててエプロンを外し出す。
「うおっ!こんな時間じゃん!!やべっ!!」
――――楽しかったぜぃ!
そう言って丸井は、エプロンを投げ渡すと家庭科室を飛び出した。
余りの早さで呆気に取られる女子生徒達も時計を見、何処かへと走り去った彼に同調して片付けを始めるのだった。
***
「委員会出てる間に止めば良かったのによ……」
まだ降り続いている雨にジャッカル・桑原は、天を仰いで額に手を翳した。
時間が経つ程に、小雨にはなってきていたが、それでも傘が無ければ帰るには厳しい状況だった。
肝心な物を持たないジャッカルは、濡れて帰る覚悟を決め走りだそうとする。
「待て、待てっ、ジャッカルッ!!」
一目で分かる褐色の肌を持つ彼を見付けた丸井は、その名を叫びながら廊下を全速力で走ってきた。
スプリンターの様に両手を地面に付け、上体を起こした所で呼び止める丸井の声が耳に届く。
ジャッカルは、勢いを相殺出来ず、コミカルな動きで前のめりに倒れ込んでてしまった。
「いきなり何だよ!!」
「悪りぃ!ほら、これで許してくれぃ!!」
駆け寄ってきた丸井は、まだ廊下の冷たさと戯れているジャッカルの傍で腰を下ろし、手にした傘を見せて謝った。
強かに打ってしまった鼻頭を、痛みを紛らわせる様に撫でながら身体を起こす。
目の前で無邪気な笑顔をしている丸井の謝罪に、その紅くある髪をくしゃりと掻き混ぜ返事を返す。
「お前、真田にどやされるぞ」
「何で?」
ジャッカルの口から降って出た副部長の名に小首を傾げる丸井に、自覚が無いのかと彼の口元を指差し溜息を吐いた。
指摘された箇所を触ってみれば、先ほど食べた菓子の破片がぱらぱらと落ちてきた。
バツの悪い顔をして、唇に人差し指を添えた丸井は、黙っていてくれとジャッカルへ合図をだす。すると、言うだろう事が判っていたか、先程と同じ様に了解したと彼の髪をくしゃり、掻き混ぜた。
「さっすが、判ってるじゃん!真田に見付かったら、煩いもんなぁ……」
「はいはい。じゃ、帰ろうぜ」
髪を触られて擽ったいのか、はたまた自分の事を判ってくれているのが嬉しいのか丸井は、幼い表情で笑うとジャッカルに抱き付いた。
それをも良しとする彼は、丸井が手にしている傘をやんわりと取り、開いて花を咲かせた。
「早く帰ろうぜ」
「う……うん……」
差し出された手の平と、向日葵色の笑顔に心を射たれた丸井は、傘の中で自分を待っているジャッカルの背中へ、大好きだと言う気持ちと一緒にダイブするのだった。
お菓子も、彼も。
20100502
題付けが難しいなぁ~。
お菓子以上に好きなのはジャッカルなんだけど、でも、どっちも譲れないので…こんな題。
センスZEROなんは、よく判ってます。苦笑。
思っていた方向には持っていけなかったんですが、ジャッカルが背負ってブン太を連れて帰る辺り(触りですが)が出てれば良いかと。
俺様なクセして、結局の所はジャッカルにしてやられているブン太は、恥ずかしがり屋さんだと可愛いと思ってます。
この後、背中から降りないブン太を、そのままジャッカルは担いで帰ります、雨の中(笑)
実は委員会終わるの…待っていたのは内緒の話です。
真幸と同じで、相合傘っす…ふふっ。
駄文ではございましが、お付き合いの程、ありがとうございました!!
勝手に雨シリーズ、これにて終了~
×
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何時しか降り始めた雨の所為で部活が中止になり、放課後の時間を持て余していた丸井ブン太は、家庭科室へとやって来ていた。
無類の甘党、特に菓子は作るのも食べるのも大好きだと自負する彼は、本日の家庭科部が調理実習をすると言う情報を手に入れていた。
その情報をもとに、菓子の甘い香りに誘われて実習室へやって来た。
中を見てみれば、数名の女子生徒が一つのテーブルを囲み、思案している雰囲気の所へ出合わした。
「丸井君、ちょうど良いところに!!」
こっちこっち、とドアの隙間から顔を覗かせていた丸井に気付いた一人の女子生徒が、入ってきて欲しいと手招きする。
「ここ、教えて欲しいんだけど頼める?」
「んー……任せろぃ!」
テキストを指差し質問された項目に目を通す丸井は、楽勝だと言い手早く用意して貰ったエプロンを身に付ける。
手慣れた動きで問題を解決して行く彼へ、周りを取り囲んでいる女子生徒達は拍手をして称えるのだった。
***
その後。
作った物を食べながらの反省会をする女子の中へ一人混じっていた丸井は、特に浮くわけでも無く、どちらかと言えば馴染んでしっくりしていた。
楽しそうに菓子談義に花を咲かせていたが、ふと、時計に目をやり慌ててエプロンを外し出す。
「うおっ!こんな時間じゃん!!やべっ!!」
――――楽しかったぜぃ!
そう言って丸井は、エプロンを投げ渡すと家庭科室を飛び出した。
余りの早さで呆気に取られる女子生徒達も時計を見、何処かへと走り去った彼に同調して片付けを始めるのだった。
***
「委員会出てる間に止めば良かったのによ……」
まだ降り続いている雨にジャッカル・桑原は、天を仰いで額に手を翳した。
時間が経つ程に、小雨にはなってきていたが、それでも傘が無ければ帰るには厳しい状況だった。
肝心な物を持たないジャッカルは、濡れて帰る覚悟を決め走りだそうとする。
「待て、待てっ、ジャッカルッ!!」
一目で分かる褐色の肌を持つ彼を見付けた丸井は、その名を叫びながら廊下を全速力で走ってきた。
スプリンターの様に両手を地面に付け、上体を起こした所で呼び止める丸井の声が耳に届く。
ジャッカルは、勢いを相殺出来ず、コミカルな動きで前のめりに倒れ込んでてしまった。
「いきなり何だよ!!」
「悪りぃ!ほら、これで許してくれぃ!!」
駆け寄ってきた丸井は、まだ廊下の冷たさと戯れているジャッカルの傍で腰を下ろし、手にした傘を見せて謝った。
強かに打ってしまった鼻頭を、痛みを紛らわせる様に撫でながら身体を起こす。
目の前で無邪気な笑顔をしている丸井の謝罪に、その紅くある髪をくしゃりと掻き混ぜ返事を返す。
「お前、真田にどやされるぞ」
「何で?」
ジャッカルの口から降って出た副部長の名に小首を傾げる丸井に、自覚が無いのかと彼の口元を指差し溜息を吐いた。
指摘された箇所を触ってみれば、先ほど食べた菓子の破片がぱらぱらと落ちてきた。
バツの悪い顔をして、唇に人差し指を添えた丸井は、黙っていてくれとジャッカルへ合図をだす。すると、言うだろう事が判っていたか、先程と同じ様に了解したと彼の髪をくしゃり、掻き混ぜた。
「さっすが、判ってるじゃん!真田に見付かったら、煩いもんなぁ……」
「はいはい。じゃ、帰ろうぜ」
髪を触られて擽ったいのか、はたまた自分の事を判ってくれているのが嬉しいのか丸井は、幼い表情で笑うとジャッカルに抱き付いた。
それをも良しとする彼は、丸井が手にしている傘をやんわりと取り、開いて花を咲かせた。
「早く帰ろうぜ」
「う……うん……」
差し出された手の平と、向日葵色の笑顔に心を射たれた丸井は、傘の中で自分を待っているジャッカルの背中へ、大好きだと言う気持ちと一緒にダイブするのだった。
お菓子も、彼も。
20100502
題付けが難しいなぁ~。
お菓子以上に好きなのはジャッカルなんだけど、でも、どっちも譲れないので…こんな題。
センスZEROなんは、よく判ってます。苦笑。
思っていた方向には持っていけなかったんですが、ジャッカルが背負ってブン太を連れて帰る辺り(触りですが)が出てれば良いかと。
俺様なクセして、結局の所はジャッカルにしてやられているブン太は、恥ずかしがり屋さんだと可愛いと思ってます。
この後、背中から降りないブン太を、そのままジャッカルは担いで帰ります、雨の中(笑)
実は委員会終わるの…待っていたのは内緒の話です。
真幸と同じで、相合傘っす…ふふっ。
駄文ではございましが、お付き合いの程、ありがとうございました!!
勝手に雨シリーズ、これにて終了~
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