うっかり出戻りのテニプリblog。
立海→82と真幸。
ルド→赤観。
呟きとSS、ひょっこり絵。
基本は、マンガとゲーム。
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もうすぐ12月。
幸せな人々の暖かさが、街に満ちて行きます。
僕にも、その暖かさを与えてくれる人が……
すぐ傍に居ます。
徐々に冬の訪れを、肌で感じるようになってきた。
もう、今年と言う一年が終わろうとしている。
12月。
世間はクリスマスの様相で華やぎ、イルミネーションが彩りを添えていた。
そんな美しく輝く街中を、溜息を吐きながら肩を落として歩く幸村の姿があった。
白い息を冷えた両手に吹き掛けて、何時も隣を歩いている仏頂面の男の事を考える。
何時も……その男は帽子を深く被り、隣を歩く幸村を見ようとはしない。
唯、前を向いているだけだった。
時折、質問や同意を求めて帽子の奥にある顔を見遣ると、ふい、と視線を背けてしまう男だった。
そうしてしまう男の態度が嫌だとか、腹立たしとは全く思わなかった。
寧ろ、それがその男の良さ……なのだと幸村は感じていた。そして、そこが愛おしいところだと思っていた。
「一人で歩くのって……寂しいんだ……」
幸村の周りには光りを纏った街路樹が道を照らし、楽しそうに腕を組んで歩くカップルが通り過ぎて行く。彼等は、幾日か後に訪れるイベントに向けて夢を見、幸せそうだった。
何時も隣に居る男は今、幸村の傍らにその影を置いては居なかった。
二人、肩を並べてこの街並を歩いて学校より帰宅する日々。
しかし、この寒空に幸村は唯一人、歩いていた。
「何時も一緒に居てくれるって言ったのに……バカ」
昨日まで隣に在った暖かさを失い、身も心も冷たく凍る幸村は、自身の肩に手を掛け身体を抱き締める。
冬の澄んだ夜空に煌めく星を見上げ、逢いたい男の顔を思い浮かべた。
*
――――12月って聞いたら何を思い出す?
幸村が昨日、男と肩を並べて街並を歩いている時に質問した事だった。
この情景を見れば普通、クリスマスと答えるだろう。しかしこの男は、祭事やイベントにはトンと疎く、幸村の望んでいた答えを言葉にしなかったのだ。
「期末テストに、終業式。年末の大掃除に大晦日……それとだな……ク……」
「……もう良いよっ!! この偏屈男っ!!」
指折り行事を数えながら答えていた男へ、質問した筈の幸村が怒りを露わにして怒鳴ると一人、足早にそこから去って行った。
怒鳴られた男は、驚いた顔をして幸村の怒る背中を唯、唯、見詰めているだけだった。
そして男を置き去りにしてさっさと帰ってしまい、今に至るまでの間、顔を合わせども会話をする所か、目さえも合わさぬ間々に一日を過ごした。
男の方はと言うと、怒っている幸村に弁解をしたくとも、取り付く島も無い様子に困り果てていたのだった。
「変な意地、張るんじゃ無かった……」
後悔先に立たず。
足を止め夜空を見上げていた幸村は、孤独の闇を抱え闘病していた時と、今一人で居る事の寂しさに目頭が熱くなって来る。
こんな思いを抱いてしまうのならば、男が何度も歩み寄ってくれようとしてくれた時に、きちんと話しをして謝れば良かった。
「明日は、絶対に謝ろう」
上手く仲直り出来ますように――――と。
小さく拳を握って気合いを入れた幸村は、和やかな街の中へと紛れ込んで行こうとした。
「――――な、何?!」
「やっと捕まえた。昨日は……その……すまなかった」
「ちょっ、ちょっと待てよ真田?! てっ……手、離し……っ!!」
「離すか、馬鹿者。最後まで言わせなかったお前が悪い」
「って、俺の所為かよっ!!」
また怒り出しそうな幸村の手を掴んで離さない男・真田は、そのまま腕を引いて人通りの多い所を歩いて行く。
恥ずかしいからと腕を解こうとするも、幸村の力より真田の力の方が勝り、成す統べ無くされるがままだった。
「俺には似合わない行事だが……クリスマスも一緒に居よう」
後ろを付いて行く様な恰好になっている幸村を、歩く足は止めずに真田は首だけを向ける。何時もは目深に被っている帽子のつばを少しだけ引き上げ、赤くした頬と真摯な視線を見せた。
普段、こういう事を言ってくれない真田の一大決心を、幸村はしっかりと受け取り――――その眼差しに答える様に頷き、街を彩るイルミネーションに負けない輝かしい笑顔を真田へ贈った。
Meri at one time, Christmas(いつかのメリークリスマス)
20101129
これから師走ですね…
この曲が流れて来る季節です。
ちょっと真幸が書きたくなって、かりかり。
この曲が収録されているアルバム、私、大好きです。自分的な解釈ではハッピーのつもりでも、実はホントは悲しい曲が大半なんだという真実(幸ちゃんの曲に非ず)
鈍く無かったんだけど、恥ずかしいのと自分には似合わないからと後回しにして伝えきれなかったヘタレ真田と、慌てもんの幸ちゃんでした。
今回も駄文ではございましたが、ラストの真幸さんでホッコリして頂けましたら幸です。
お付き合いの程、ありがとうございました!
×
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もうすぐ12月。
幸せな人々の暖かさが、街に満ちて行きます。
僕にも、その暖かさを与えてくれる人が……
すぐ傍に居ます。
徐々に冬の訪れを、肌で感じるようになってきた。
もう、今年と言う一年が終わろうとしている。
12月。
世間はクリスマスの様相で華やぎ、イルミネーションが彩りを添えていた。
そんな美しく輝く街中を、溜息を吐きながら肩を落として歩く幸村の姿があった。
白い息を冷えた両手に吹き掛けて、何時も隣を歩いている仏頂面の男の事を考える。
何時も……その男は帽子を深く被り、隣を歩く幸村を見ようとはしない。
唯、前を向いているだけだった。
時折、質問や同意を求めて帽子の奥にある顔を見遣ると、ふい、と視線を背けてしまう男だった。
そうしてしまう男の態度が嫌だとか、腹立たしとは全く思わなかった。
寧ろ、それがその男の良さ……なのだと幸村は感じていた。そして、そこが愛おしいところだと思っていた。
「一人で歩くのって……寂しいんだ……」
幸村の周りには光りを纏った街路樹が道を照らし、楽しそうに腕を組んで歩くカップルが通り過ぎて行く。彼等は、幾日か後に訪れるイベントに向けて夢を見、幸せそうだった。
何時も隣に居る男は今、幸村の傍らにその影を置いては居なかった。
二人、肩を並べてこの街並を歩いて学校より帰宅する日々。
しかし、この寒空に幸村は唯一人、歩いていた。
「何時も一緒に居てくれるって言ったのに……バカ」
昨日まで隣に在った暖かさを失い、身も心も冷たく凍る幸村は、自身の肩に手を掛け身体を抱き締める。
冬の澄んだ夜空に煌めく星を見上げ、逢いたい男の顔を思い浮かべた。
*
――――12月って聞いたら何を思い出す?
幸村が昨日、男と肩を並べて街並を歩いている時に質問した事だった。
この情景を見れば普通、クリスマスと答えるだろう。しかしこの男は、祭事やイベントにはトンと疎く、幸村の望んでいた答えを言葉にしなかったのだ。
「期末テストに、終業式。年末の大掃除に大晦日……それとだな……ク……」
「……もう良いよっ!! この偏屈男っ!!」
指折り行事を数えながら答えていた男へ、質問した筈の幸村が怒りを露わにして怒鳴ると一人、足早にそこから去って行った。
怒鳴られた男は、驚いた顔をして幸村の怒る背中を唯、唯、見詰めているだけだった。
そして男を置き去りにしてさっさと帰ってしまい、今に至るまでの間、顔を合わせども会話をする所か、目さえも合わさぬ間々に一日を過ごした。
男の方はと言うと、怒っている幸村に弁解をしたくとも、取り付く島も無い様子に困り果てていたのだった。
「変な意地、張るんじゃ無かった……」
後悔先に立たず。
足を止め夜空を見上げていた幸村は、孤独の闇を抱え闘病していた時と、今一人で居る事の寂しさに目頭が熱くなって来る。
こんな思いを抱いてしまうのならば、男が何度も歩み寄ってくれようとしてくれた時に、きちんと話しをして謝れば良かった。
「明日は、絶対に謝ろう」
上手く仲直り出来ますように――――と。
小さく拳を握って気合いを入れた幸村は、和やかな街の中へと紛れ込んで行こうとした。
「――――な、何?!」
「やっと捕まえた。昨日は……その……すまなかった」
「ちょっ、ちょっと待てよ真田?! てっ……手、離し……っ!!」
「離すか、馬鹿者。最後まで言わせなかったお前が悪い」
「って、俺の所為かよっ!!」
また怒り出しそうな幸村の手を掴んで離さない男・真田は、そのまま腕を引いて人通りの多い所を歩いて行く。
恥ずかしいからと腕を解こうとするも、幸村の力より真田の力の方が勝り、成す統べ無くされるがままだった。
「俺には似合わない行事だが……クリスマスも一緒に居よう」
後ろを付いて行く様な恰好になっている幸村を、歩く足は止めずに真田は首だけを向ける。何時もは目深に被っている帽子のつばを少しだけ引き上げ、赤くした頬と真摯な視線を見せた。
普段、こういう事を言ってくれない真田の一大決心を、幸村はしっかりと受け取り――――その眼差しに答える様に頷き、街を彩るイルミネーションに負けない輝かしい笑顔を真田へ贈った。
Meri at one time, Christmas(いつかのメリークリスマス)
20101129
これから師走ですね…
この曲が流れて来る季節です。
ちょっと真幸が書きたくなって、かりかり。
この曲が収録されているアルバム、私、大好きです。自分的な解釈ではハッピーのつもりでも、実はホントは悲しい曲が大半なんだという真実(幸ちゃんの曲に非ず)
鈍く無かったんだけど、恥ずかしいのと自分には似合わないからと後回しにして伝えきれなかったヘタレ真田と、慌てもんの幸ちゃんでした。
今回も駄文ではございましたが、ラストの真幸さんでホッコリして頂けましたら幸です。
お付き合いの程、ありがとうございました!
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